コラム第812号:「続:コミュニケーションとセキュリティ」

第812号コラム:宮坂 肇 理事(NTTデータ先端技術株式会社 サイバーセキュリティ事業本部 Principal Scientist)
題:「続:コミュニケーションとセキュリティ」

 2020年4月には新型コロナウイルス感染症(COVIT-19)の緊急事態宣言が発出されてから4年となる。この当時はなるべく人との接触を避け、感染拡大を防止するため企業等はリモートワークによる在宅勤務などの対策が行われた。昨年2023年5月に新型コロナウイルス感染症は感染症法上5類に位置付けられ、行政からの要請や関与などの仕組みから、国民の自主的な取り組みに対応が変わった。生活様式も変化してきており、通勤や通学なども徐々に緩和されており、いま現在だと通勤・通学電車などの乗車率はほぼコロナ前に戻りつつある。企業等はリモートワークをすべてやめるのでなく、リモート勤務とオフィス勤務を併存する(以下、ハイブリッド型)など、コロナ前と働き方が変容している。働き方や環境が併存しているなか従来と異なる課題などが生じている。
 本コラムでは現在の併存環境においてのセキュリティに関連するコミュニケーションについて考えてみたい。