第664号コラム:「民間PHR事業者による健診等情報の取扱いに関する基本的指針の公表について」
第664号コラム:江原 悠介 理事(PwCあらた有限責任監査法人 システム・プロセス・アシュアランス部 シニアマネージャー)
既にご存知のかたもいらっしゃるかもしれませんが、2021年4月下旬に、厚生労働省・経済産業省・総務省の3省共同名義で「民間PHR事業者による健診等情報の取扱いに関する基本的指針」というガイドラインが公表されています。このガイドラインは厚生労働省の健診等情報利活用ワーキンググループの協議結果に基づき策定されたもので、「個人がマイナポータル API 等を活用して入手可能な健康診断等の情報」、「医療機関等から個人に提供され、個人が自ら入力する情報」、「個人が自ら測定又は記録を行うものであって、医療機関等に提供する情報」を民間事業者が取り扱う場合に準拠すべき指針とされています。
第663号コラム:「セピア色」
第663号コラム:佐々木 良一 理事(東京電機大学 研究推進社会連携センター 顧問・客員教授 兼 サイバーセキュリティ研究所 所長 )
最近は、技術や制度に関するコラムの記事が多かったので、少しやわらかい話題で書いてみたいと思います。「色の名前」という本を持っており楽しみによく見ています。光琳社出版1996年刊「色々な色」の改題で、光琳社出版の倒産に伴い、角川から出ていたものです。自然にまつわる多彩な色の名前(たとえば、橙色、狐色、萌黄色(もえぎいろ)、浅葱色(あさぎいろ)、亜麻色(あまいろ)、ミスト・グリーン、アクアなど)を、その由来となった自然風景の写真とともに紹介しています。眺めているだけで豊かな気分になれます。
第662号コラム:「東京2020セキュリティ懸念」
第662号コラム:伊藤 一泰 理事(一般社団法人日本野菜協会 アドバイザー)
昭和39年の秋、私は秋田県北部の小さな町に住んでいました。小学校5年生でした。アジアで初のオリンピック開催に日本中が沸き立っていました。私は、学校から友達と連れ立って、聖火リレーを見に行きました。まだ砂利道だった国道7号には、聖火を一目見ようと、多くの見物人が集まっていました。しばらくすると、青森県側からトーチを掲げた中年のランナーが走ってきました。少々くたびれた男性ランナーでした。最終ランナーの坂井義則さんのように若々しく格好良いランナーではありませんでしたが、「勇気と感動」「夢と希望」という言葉がぴったりのシーンでした。