第629号コラム:「感染症パンデミックに対する創薬インテリジェンスの活用について」
第629号コラム:守本 正宏 理事(株式会社FRONTEO 代表取締役社長)
現在のコロナ禍において、感染者はもとより、そうでない方たちも、経済か命かという選択に迫られ、深刻な危機に直面しています。人々が安心して経済活動を再開するために、一日も早い対処法の確立が期待されますが、対処法となる治療薬やワクチンの研究・開発というのは大変時間がかかるものです。その成功確率は極めて低く、早期に治療薬を生み出すためには、持続可能な候補化合物をできるだけ多く出し効率的に研究を進めること、また、なるべく早期に感染症パンデミックの予兆を発見し、候補薬の開発を進めておくことが重要だと考えます。
第628号コラム:「身近なセキュリティ~COVIT-19編~」
第628号コラム:宮坂 肇 理事(NTTデータ先端技術株式会社 セキュリティ事業部 プリンシパル)
新型コロナウイルス感染症における情報の信頼性について、半年ほど前の2020年3月12日に本コラムにて記した。そのコラム以降の3月下旬に東京オリンピック・パラリンピックの開催延期の決定、翌4月上旬には改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく“緊急事態宣言”が発令、ゴールデンウィークの不要不急の外出自粛など、半年という短い期間でこれまで経験をしたことがないような事柄が起きている。今週17日に内閣府の速報では、2020年4月~6月期の国内総生産(GDP)は、新型コロナウイルス感染症により戦後最悪のマイナス成長をしており日本の経済に深刻な打撃を与えているという。