第501号コラム「医療機器のサイバーリスクと社会的な想像力」
江原 悠介 理事(PwCあらた有限責任監査法人 システム・プロセス・アシュアランス部 マネージャー)
内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は、サイバーリスクから防衛すべき重要インフラに医療を指定した上で、重要システム例の一つに医療情報システムとともに、医療機器を挙げている。こうしたなか、厚生労働省は2015年4月に「医療機器におけるサイバーセキュリティの確保について」という通知(薬食機参発 0428 第1号/ 薬食安発 0428 第1号)を発出しており、日本でも医療機器についてのサイバーリスクマネジメントの重要性が高まっていることは周知の通りである。