第703号コラム:「スタンダード・プリコーション」
第703号コラム:和田 則仁 理事(湘南慶育病院 外科 部長)
国内で、新型コロナウイルスの変異株の一つであるオミクロン株の初の市中感染が報告されたのが2021年12月22日です。1か月後の1月22日には国内の新規感染者数は54,570人と、これまでにないペースで爆発的に患者数が増加しています。無症状の感染者と接触してしまうことで、家庭内や職場、学校などで次々と感染が広まっていくようです。感染力が強いと表現されていますが、ウイルスを含んだ飛沫や、ウイルスで汚染された手指が口に触れるなどして感染するという基本は変わらないと考えられます。ただしウイルスを輩出している人が誰かわからない、そしてウイルスを輩出している人が周囲に案外たくさんいるということが問題のようです。それでも感染したくない、という場合に役立つのがスタンダード・プリコーションという考え方です。