第696号コラム:「日本の漏えい情報を狙うバイヤーたち」
第696号コラム:松本 隆 理事(株式会社ディー・エヌ・エーシステム本部 セキュリティ部)
アンダーグラウンドには、企業や組織から漏えいした情報を取り扱うリーク情報専門のコミュニティがいくつも存在する。そこで商品としてやり取りされる情報は、信頼できない怪しいものが大半である。しかし、中には攻撃グループに直結するブローカー(攻撃グループとの取引を仲介する業者)が取り仕切る、出処が確かなものもある。そのような数少ない「当たり」を探して買取りスレッドを立てるのがバイヤーだ。バイヤーはデータの提供元と交渉し、レピュテーション情報を調べ、入手したサンプルデータを分析し、自分の目利きを信じて商品を購入する。
第18期(2021年度)「デジタル・フォレンジック優秀若手研究者」表彰
最優秀賞:山岡 裕明 様 (八雲法律事務所、弁護士)
「インターネット業務妨害に対する米国の証拠開示制度の活用」
優秀賞:松本 瞬 様 (日本電信電話株式会社ネットワークイノベーションセンター)※執筆時:電気通信大学情報理工学研究科
「背景知識を用いて移動履歴から個人を特定する確率モデルの提案と評価」
優秀賞:小林 晴貴 様 (エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社)※東京電機大学大学院 工学研究科 情報通信工学専攻
「Trial Development of a Cyber Risk Visualization System with Function of k-Anonymity and Compatibility with Other Organizations」