第691号コラム:「PPAPの廃止後は?」
第691号コラム:佐々木 良一 理事・顧問(東京電機大学 研究推進社会連携センター 顧問・客員教授)
1.はじめに
現在、PPAPという言葉が注目を浴びています。PPAPというのはメールの暗号化添付ファイルを送受信するための方式で、次のようにして送付するのが一般的です。
① Password付きZIP暗号化ファイルを送ります
② Passwordを送ります
③ Aん号化(暗号化)
④ Protocol
PPAPは、ヒット曲「ペンパイナッポーアッポーペン(Pen-Pineapple-Apple-Pen)」の略称にかけた造語であり、命名したのは、日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)を経て「PPAP総研」を設立した大泰司章氏であるといわれています。
第690号コラム:「包括的なサイバーセキュリティには、強固なリーダーシップが必要です。」
第690号コラム:名和 利男 理事(株式会社サイバーディフェンス研究所 専務理事/上級分析官)
2020年10月14日、米国ニューヨーク州 金融サービス局が、「Twitter Investigation Report」というタイルとで、同年(2020年)7月に発生した「Twitter社のサイバーセキュリティインシデント(以下、Twitter Hack)の調査レポート」を公表した。
Twitter Hack は、2020年7月15日、17歳のハッカーとその共犯者がTwitter社のネットワークに侵入し、知名度の高いユーザーに割り当てられた数十個のTwitterアカウントを掌握したインシデントである。ハッカーたちは、数時間にわたり、著名人のアカウントを次々と奪い取り、「ビットコインを2倍にする」という詐欺をツイートするなど、世界中が注目した。この数時間の間、Twitter社はこのハッキングを止めることができなかった。