第684号コラム:「病院でランサム被害の未然/拡大防止を図るために、システム担当者は最低限何をすべきなのか」
第684号コラム:江原 悠介 理事・「医療」分科会 主査(PwCあらた有限責任監査法人 シニアマネージャー)
ご存知の通り、当今、ランサムウェアによるサイバー攻撃も様々なパターンを見せるようになっている。以前はデータを暗号化し、復号化を求めるのであれば身代金を払うことを求める攻撃が多かったが、今はデータを暗号化するとともに、外部へ公開されたくなければ身代金を払えというものが多い。
このように脅迫のアプローチは業務システムの可用性を侵害し企業経営へダメージを及ぼすシンプルなものから、ステークホルダーも巻き込み、レピュテーションリスクやリーガルリスクも含めて企業を揺るがし、強く広範なダメージを与える手法へ切り替えがはかられている。