第622号コラム:「Wi-Fi接続時におけるモバイルアプリのリスク」
第622号コラム:名和 利男 理事(株式会社サイバーディフェンス研究所 専務理事/上級分析官)
現在に至るまで、(内部犯行を含む)サイバー犯罪やサイバー攻撃により一定規模の被害を受けてきたコンピュータの多くは「PCとサーバー」であった。そのため、技術的原因や法的責任の追求に用いられるデジタル・フォレンジックの技術やツールには、「PCやサーバー」に特化したものが豊富に存在している。デジタル・フォレンジック研究会から公開されている「証拠保全ガイドライン」もそれに強く影響を受けているが、IT利活用やサイバー脅威の動向変化に追随しながら、適合した知見・ノウハウを提供するべく、関係者の努力による改訂を積み重ねているところである。