第612号コラム:「利便性・合理性を追求する時代の終焉」
第612号コラム:伊藤 一泰 理事(栗林運輸株式会社 監査役)
前号の佐藤慶浩副会長に引き続き新型コロナウイルスに係わるコラムとなるが、現下の状況で、この問題を避けて通ることはできないのでご容赦願いたい。なお、本稿では、主として、経済や企業経営面に的を絞り論じていきたい。仮に、今を「コロナの時代」と呼ぶとすれば、この緊急事態が完全に収束し、平常状態に戻った時期を「アフターコロナの時代」(ポストコロナでも間違いではないと思うが、それでは語呂が良くないと勝手に判断し)と呼ぶことにする。今は完全収束が見えない底なし沼のような状態で苦しんでいるが、いつかは何とかそれを乗り越えて、アフターコロナの時代に移行できると信じているが、その時代は、今とは少し違った世界になるのではないかと思っている。