第545号コラム:「中間選挙を乗り超えた米大統領選サイバー騒動から 」
第545号コラム:西川 徹矢 理事(笠原総合法律事務所 弁護士)
1 2016年11月、ドナルド・トランプ候補は、大方の選挙民の予想を覆し、第45代アメリカ大統領に当選した。その後、早々と公約の「アメリカ・ファースト」を実践すべく、国内外で独特な「ディール」手法を駆使して大胆な政策を次々と打ち出し、予想通りというか、時に中国、ロシアをも巻き込んだ大きな衝撃を生み出しながら、本年11月8日に最大の政治的通過点である中間選挙の洗礼を受けた。結果は、ご案内どおり、上・下院で「ねじれ現象」が生じ、波乱が予想される次のステージに駒を進めた。